スキリングや役割の付与を通して、サービス供給側になってもらおうとする新しいビジネスの形があります。
こういった考え方はビジネスの新しい形であり、多くの人の手助けになるビジネスを生み出すチャンスにもなり得ます。
この記事ではそんな新しいサービスを行っている企業を3社をご紹介していきます。
- 新しいビジネスを生み出したい方
- 企業の成功事例を知りたい方
- 常識を覆すサービスについて知りたい方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば役割の付与や教育による新しいビジネスのあり方が分かりますよ。
One-Forty
One-Fortyとはインドネシアやベトナム、フィリピン、タイなどから移民して台湾で働く外国人労働者のために作られた教育プログラムです。今まで70,000人以上の移住労働者が参加をしていて、オフラインの学校とオンラインの学習プラットフォームを通じて、外国人労働者をサポートしています。
台湾に外国人労働者が年々増加している中、今まで多くの外国人労働者は台湾にいる間教育を通じて有用な知識や技術を習得する機会がありませんでした。
そのため、帰国後の家計を支える仕事を見つけるのが難しかったり、開店準備の正しい知識がなく経営に失敗したりしまっていました。
そんな状況に対して、外国人労働者の休日である日曜を活用して授業の実施や、不定期のワークショップ、ユーチューブのオンライン学習チャンネルなどを行っています。
日本でも外国人労働者は増加傾向にあるため、こういった外国人労働者と日本企業の架け橋になりうるサービスは注目を浴びそうです。
ビッグイシュー
ビッグイシューとはホームレスの自立を応援する目的で作られた雑誌です。1冊350円の雑誌を売れば180円がホームレスの収入になります。
もともとイギリスで誕生したこのサービスは、セルフヘルプの考えを基本にしています。人は自分で成し遂げたという達成感によって自信を得ることができ、前向きに生きる力を得ることができます。そして、仕事は人々に平等を与える一番のツールと言えるでしょう。
日本のビックイシューは2003年にスタートしましたが、若者の活字離れや元々優れたフリーペーパーが多かったことなどもあり、100%失敗するなどと言われていました。
しかし、日本国内でも現在106人が販売を行い、14億8,920万円の収入を提供しています。
ホームレスへの支援として寄付や施しをするのではなく、ビジネスパートナーとすると言う型破りな考えは、新しいビジネスを生み出す上でも参考になるに違いありません。
GOJEK
GOJEKはインドネシア発のオンラインタクシー配車アプリケーションです。インドネシアで主流のバイクタクシーを、人を運ぶだけでなく、宅配やフードデリバリー、買い物代行まで色々活用していくことができるサービスです。
元々根付いていたバイクタクシーですが、稼働時間の7割が客待ちであると言う状況がありました。
そうした空いた時間をサービスにうまく活用できないかと言うことで始まったのがGOJEKのサービスでした。これによって、地方出身者の多いドライバーに安定した職を与えることができるようになりました。
Gojekの食品配達部門はインドネシアのフードデリバリー市場をリードしており、75%の市場シェアを占めているとのこと。さらに、公称ドライバーの数は2021年時点で約200万人を超えています。
まとめ
いかがでしたか。本日はスキリングや役割の付与によって、サービスの供給側を生み出している企業を3社ご紹介していきました。
One-Fortyは外国人労働者のスキリング支援、ビッグイシューはホームレスの職業支援、GOJEKはドライバーの隙間時間を埋めるシステムでしたね。
こうした新しいビジネスは社会的に活躍する人材の創出につながっていきます。少子高齢化によって労働人口が減少している日本ではこうしたサービスがますます注目されるに違いありません。
ぜひ本日紹介したビジネスアイディアを参考にしていただければと思います。