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社会課題をデザインの力で解決【発想の転換でイノベーションを生み出した事例をご紹介】

デザインはユーザーの不満や課題から発想を転換して、イノベーションを生み出すことができます。

それは大規模なものから身近な課題までさまざまです。

今回はそんなデザインによって、社会課題を解決した事例に関してご紹介していきます。

  • デザイン経営に興味がある方
  • 自社のデザイン部門を見直そうと思っている方
  • 新しいサービスをお考えの方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデザインがどのような社会課題に役立っているのか、デザインの力によってどのようなイノベーションが生み出されているのかなどが丸わかりですよ。

社会課題をデザインの力で解決した事例

あらゆる社会問題に関して、発想の転換やデザインの力で解決することが可能です。ここでは事例2つをご紹介します。

Pokémon WONDER

「自然の中で、ポケモンを探そう」というコンセプトのもと、広大な自然の中で夢中になりながら自然の神秘や不思議に気づく感受性を育むためにPokémon WONDERという取り組みが誕生しました。

Pokémon WONDERの舞台はよみうりランドの奥深くに位置する広さ4500㎡の森。草原から竹林などさまざまな自然を巡りながらポケモンを見つけていきます。

コースは2つあり、90分の間に3つのエリアを巡って探索していきます。

ポケモンはCCでも、アニメでも、ぬいぐるみでもない自然の中に存在します。

約20年手つかずだった森を、ポケモンという全世界に愛されるIPを利用して価値に転換しています。このアイディアによって、自然に改めて目を向ける機会を生み出したのです。

このPokémon WONDERの取り組みはThe One Show 2022においてゴールドを受賞しています。

The One ShowはCannes Lions、Clio Awards と並ぶ「世界三大広告賞」のひとつであり、広告クリエイターが審査し、広告クリエイターに与えられる賞として知られています。

日本財団 – Teh Tokyo Toilet

日本財団の「Teh Tokyo Toilet」は、渋谷区17箇所の公共トイレを世界で活躍するクリエイターによって新しく生まれ変わらせるプロジェクトです。

トイレは日本が世界に誇る「おもてなし」文化の象徴だと捉え、性別、年齢、障害を問わずに誰もが快適に使用できる公共トイレを設置しました。

従来から、公衆トイレが持つ「4K(汚い・臭い・暗い・怖い)」のイメージを自由な発想力で払拭。

参加クリエイターは建築家の安藤忠雄氏や伊藤豊雄氏、隈研吾氏、アートディレクター・佐藤可士和やファッションプロデューサー・NIGO、プロダクトデザイナーのマーク・ニューソンなど世界で活躍する多彩なメンバーとなっています。

デザイナーでなくても、課題から新しいアイディアを生み出すことができる

社会課題をデザインの力で解決する事例は、デザイナーやクリエイターでなくても存在します。ここからは日常の不満をデザインの力解決して、ビジネスに繋げた事例をご紹介します。

子どもや高齢者らが使いやすい食事用エプロンを開発

幼児や高齢者、介助が必要な人が使いやすい食事用エプロンを開発した「obiyaco」は、故郷の島田市で49歳で起業した小沢順さんの会社です。

母親の介護の際に、既存の介護用品を使いたがらなかったことをきっかけに、機能性だけでなく見た目も重視したオリジナルの製品を作りたいと考えました。

傘に使われている富士吉田市の「ほぐし織」を活用し、前合わせの形で首元が大きく開くエプロンを制作しました。高齢者や子供でも簡単に被せることができ、裾部分は取り外し可能な粘着シートでテーブルに固定。マチのあるポケット部分が食べ物や飲み物をキャッチする構造となっています。

第一弾の商品はクラウドファンディングを活用。今後は雑貨店や百貨店での販売を視野に入れ、外出先でも使いやすいケース付きの商品を検討しているそうです。

まとめ

いかがでしたか。本日は社会課題をデザインの力を使い、今までなかった発想で解決した事例に関してご紹介していきました。

Pokémon WONDERやTeh Tokyo Toiletのような大きなプロジェクトから、小沢順さんの事例のように、日常の不満を解決し大成功を収めた事例までさまざまなものがありました。

ユーザーのニーズや不満を吸収し、さまざまな視点から新しいアイディアを生み出すことにデザインの価値があります。

たとえデザイナーでなくても課題から新しいアイディアを生み出すことができるのです。

日頃から社会のニーズやユーザーの声を汲み取ることこそが、イノベーションを生み出す第一歩であることは間違いありません。

そして社会のニーズやユーザーの声を吸収し、デザインを通じてイノベーションを生み出すことは、ビジネスにおいても重要な要素であり、今後ますます注目されていくでしょう。