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高度デザイン人材育成プログラムとは?【なぜ今、デザイン領域が拡大しているのか】

デザインの領域が拡大し、従来のスキルのほかビジネススキルや、リーダーシップなど様々な能力が求められています。

そのような状況の中、従来のデザインスキルを持っている人に、高度デザイン人材のための教育プログラムが提供されています。

この記事ではそんな高度デザイン人材のための教育プログラムに関して具体的に解説していきます。

  • 高度デザイン人材に関して興味がある方
  • デザイナーとしてスキルアップを行いたい方
  • デザイン経営に興味がある方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めば高度デザイン人材の教育プログラムに関して知れるのはもちろん、なぜ今高度デザイン人材が求められているのかに関してもわかりますよ。

トリニティ「DXDキャンプ」

DXDキャンプとはデザインコンサルティングファーム、トリニティが主催する高度デザインDX人材になるための実践プログラムです。

このDXDキャンプはエンジニアやデザイナーなど専門性を持つ人材を対象に行います。

専門性を持つ仲間とのディスカッションやグループワークによって、今までにない考え方や新しいアイディアを吸収することができるでしょう。

DXDキャンプでは、トリニティが行なってきた「デザイン思考」や「デザイン経営」のノウハウを活かして、企業や社会変革場面で求められる真のデザイン力を身につけるべく、トレーニングを行います。

ビジネスの現場で広義のデザインを実践している現役の講師によるカリキュラムのほか、フィールドワークでは地域の中小企業を訪問してリアルな課題を解決していきます。

カリキュラムは大きく3部構成に分かれており、まずはオンラインエクササイズとオンライントレーニングで高度デザインDX人材として必要な力を吸収します。終了後はフィールドワークで実践的なワークを行います。

次回のコースは10月スタートのウィンターキャンプです。

なぜこうしたデザイン教育が必要なのか

ではなぜデザイナーがDXDキャンプのようなデザイン教育を行うべきなのでしょうか。

それは従来のデザイナーとこれからのデザイナーで求められる能力が変わっているからです。

デザイン経営宣言とデザイナーの領域拡大

今、ビジネスにデザインの力を取り入れる「デザイン経営」が注目されています。技術力の向上により同じような製品やサービスが溢れ、ユーザーが高性能であることが理由で商品を購入する時代は終了しました。

その代わりユーザーの行動や本質を理解しコンセプトやストーリーなどを活用、新たな驚きや感動、体験の心地よさや使いやすさを求めるようになったのです。

そうした状況の中、「デザイン経営」が注目されるようになりました。2018年には経済産業省と特許庁による「デザイン経営宣言」が発表され、国としてもデザイン経営を推進していくことが明示されました。

デザイン経営では顧客の視点に立って、本当に必要なものは何か、ユーザーのニーズは何かを模索していく必要があります。

そして会社の経営組織にデザイナーを配置し、会社全体でデザインシンキングを取り入れていくことで、イノベーションや他社との差別化を図るのです。

こうした状況もありこれからのデザイナーは、デザインスキルはもちろんのこと、ユーザーの課題を引き出すリサーチ力、会社の経営部門に感覚するビジネス能力やマネジメント能力、コミュニケーション能力など多角的なスキルが必要になるのです。

高度デザイン人材とは

DXDキャンプでは高度デザイン人材を目標に育成プログラムが組まれていましたが、高度デザイン人材とは何なのでしょうか。

ひとことで言うと、予測不能なこれからの時代に向けて未来を予測し、周りを巻き込みながら実装していく能力を持つ人材のことを指します。

デザインを「スキル」「哲学」「アート」に分類し、それぞれUXデザインやテクノロジー、HCDやレトロスペクティブな視点、スペキュラティブデザインや、批判的思考を行うクリティカル・シンキングなどを取り入れていく必要があります。

さらにデザイン領域以外にもビジネススキルやリーダーシップを持ち、デザイン経営の中で製品やサービスの他にもプロセス全体を設計していく人材こそが、これからのデザイナーの姿(高度デザイン人材)なのです。

まとめ

いかがでしたか。本日は今の時代に必要な高度デザイン人材とは何かと、その教育プログラムについて具体的な事例を紹介していきました。

デザイン経営が注目される今、従来のデザインスキルよりもデザイナーに求められる領域が拡大しています。

高度デザイン人材になるためには、本日紹介したような教育プログラムなどを活用し、ビジネススキルやリーダーシップなど必要なスキルを身につけることが重要なのです。