Uncategorized

デザイン×ビジネスを学習する機会が提供されている

デザイン経営によりデザインをビジネスの中に活用していく動きが広がっています。そんな中、各教育機関でもデザインとビジネスを学習する機会が増えています。

本日はそんなデザイン×ビジネスに関して、どういった教育機関が提供されているのか、なぜその数が増えているのかについてご紹介していきます。

  • デザイン経営に興味がある方
  • デザインの影響力について知りたい方
  • デザイン×ビジネスの教育の場について知りたい方

これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデザイン×ビジネスに関してその実態と、具体的な教育機関が分かりますよ。

山梨県と多摩美術大学が包括連携協定を締結

山梨県と多摩美術大学は、2022年にデザインリテラシー豊富な人材の育成と、様々な社会課題の解決や新たな価値の創出による豊かな「まちづくり」「ものづくり」に連携して取り組んでいくことを目的に包括連携協定を締結しました。

多摩美術大学は、デザイン思考やデザイン経営が注目される中、いち早くビジネスパーソン向けの講座「TCL-多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」を開設しました。

「TCL-多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」はデザイン×ビジネスの先端の知識やデザインを生み出す具体的な経験を通じて、戦略性と感性を同時に持つハイブリット人材の育成を行う講座です。

0から1の新しい価値を創造したい方や、広い視野を持つ能力を持ちたい方、深い観察に基づいて課題発見や課題設定をすることができるスキルを身につけたい方、チームビルディングの能力を身につけたい方におすすめの講座となっています。

この講座ではビジネスに対する美意識、あるべき未来を描いてプロセスを可視化する力、リーダーシップ、課題力など社会生活に不可欠なスキルを身につけることができる他、感性に基づく思考を活用する力、深い人間洞察に基づいて発想や判断ができる力などといったデザイン思考を活用していくための力を同時に身につけていくことができます。

そして今回の山梨県との包括連携協定では以下の事項を制定。

  1. 教育・文化・芸術、人材育成及び産業振興に関すること
  2. 人的資源の交流に関すること
  3. 物的資源の相互活用に関すること
  4. 両者が共同で実施する事業に関すること
  5. その他、前条の目的を達成するために必要な事業に関すること

多摩美術大学が持つデザイン教育の考え方やリソースを社会に還元することが期待されます。

他にもある!デザイン思考×ビジネスが学べる大学

多摩美術大学の他にもデザイン×ビジネスを学ぶことができる大学は増加しています。今回は2018年以降に新設された大学の一部をご紹介していきます。

情報経営イノベーション専門職大学

情報経営イノベーション専門職大学は世の中にイノベーションを起こす人材を育成するべく、ビジネスとICT、グローバルコミュニケーションの能力を掛け合わせて世界へ展開する力を育成します。

大学院大学 至善館

2018年8月に開学した専門職大学院で、人間性と社会性を兼ね揃えたイノベーションと変革を牽引する経営リーダーを輩出する教育機関です。

20世紀を象徴する経営リーダーシップを出発点として、21世紀の環境と真摯に向かい合い、22世紀に向けて日本そしてアジアから世界のリーダーシップ教育のパラダイムシフトを実現していきます。

九州大学 学術工学部・芸術工学科 未来構想デザインコース

九州大学の未来構想デザインコースでは社会課題の本質を掴み取り、望ましい未来を構想するための総合的な学びに対して取り組んでいくコースです。

「アート・デザイン」「社会構想」「生命・情報科学」の3つの分野を組み合わせた独自のカリキュラムで、課題を多面的に捉え解決に導く方法を学びます。

デザイン×ビジネスが注目されている理由

従来のデザインのあり方から現代に求められるデザインは変化しています。

従来は技術力があるプロダクトが一般的でしたが、どの企業も高い技術力を持つようになった今、それではプロダクトにおけるブランドの差別化を図ることはできません。

ユーザーの行動や本質を理解し、SNSなどを利用しコンセプトやストーリーなどを活用、過程をデザインすることで新たな驚きや体験の心地よさ、使いやすさが求められるようになりました。

このようにブランドのデザインが再注目されるようになり、ビジネスの中にデザインの考え方を取り入れていくデザイン経営が一般的になりました。

2018年には経済産業省と特許庁が「デザイン経営宣言」を発表し、国としてもデザイン経営を推進していくことが明示されました。

しかしデザイン人材の需要が拡大している一方で、供給量が足りていないのが現状です。

デザイン人材を育成するべく、デザイン×ビジネスの教育を行う大学機関が増加しているのです。そしてこの動きは今後ますます注目されるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。本日はデザイン×ビジネスを学習する機会が増えている現状に関して、具体的な教育機関のご紹介と、なぜデザイン×ビジネスが注目されているのかについて解説していきました。

多摩美術大学はデザイン×ビジネス教育の育成や人材輩出を山梨県と連携して行なっていましたね。

多摩美術大学の他にも、情報経営イノベーション専門職大学や大学院大学 至善館、九州大学 学術工学部・芸術工学科 未来構想デザインコースなどデザイン×ビジネス教育を行う教育機関が続々と誕生しています。

これからのビジネスにはデザインの力が不可欠です。デザイン×ビジネスの教育機関は今後ますます注目されるでしょう。