CDO(Chief Design Officer)とは最高デザイン責任者のことで、経営会議などに参加し会社のコンセプトをデザインで形にする存在のことを指します。
単にデザインに専門性を持つのではなく、コミュニケーションスキルや、マネジメントスキル、その他様々な能力が必要なCDO(Chief Design Officer)。
本日はそんなCDO(Chief Design Officer)に関して、どんな役割なのか、CDO(Chief Design Officer)を設けるメリットは何なのかなど徹底解説していきます。
- CDO(Chief Design Officer)について知りたい方
- デザイン経営に興味がある方
- イノベーションを生み出したい方
- ブランド力を高め、他社と差別化をしたい方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばCDO(Chief Design Officer)がどんな存在なのか、どういった役割があるのかなど丸わかりですよ。
CDO(Chief Design Officer)とは
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CDOとはChief Design Officerの頭文字で、最高デザイン責任者のことを指します。CDOは経営推進のためのデザイン戦略推進や採用教育なども含めた投資の計画、組織内のデザイン文化の構築などの職務を行います。
Chief Digital OfficerやChief Data OfficerなどもCDOと略されるため、混在されやすくなっていますが、これらの職務では求められる役割は異なります。
Chief Digital Officerは最高デジタル責任者であり、DX化に向けてデジタル変革を経営の視点で行う存在。Chief Data Officerは最高データ責任者のことで、企業内外の外部データを活用し、経営における意志決定をデータに基づいて行う存在です。
デザイン経営においては、経営チームにデザイン責任者をおくことが必須条件です。
デザイン経営は経産省が推進している経営手法であるため、今後ますますCDO(Chief Design Officer)を置く企業が増えていくことが予想されます。
CDO(Chief Design Officer)に求められる能力
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CDO(Chief Design Officer)はデザインスキルのみを突き詰めれば良いというわけではありません。
業務責任者やエンジニア、経営層と頻繁にコミュニケーションをとり、視野を広くもって指揮できる必要があります。会社や事業に関して長期的なビジョンを持ち、議論していきます。
さらにCDO(Chief Design Officer)は会社自体をデザインする存在のため、曖昧なイメージを言葉や形に落として、共通言語として浸透させる能力が求められます。
また、デザイン以外の領域の知識がどれだけあるのかというのも重要なポイントです。デザインの専門性もありつつ、幅広いスキルがあることで、動きやすさやデザインの価値が変わってくるはずです。
CDO(Chief Design Officer)のメリット
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デザインのズレをなくすことができる
CDO(Chief Design Officer)がいない企業では経営会議で決まったことを、マネージャーを通じてデザイナーに伝達することになります。
内容の要約や翻訳などを行うため話の流れや文脈を掴むことが難しく、経営層の望むデザインからかけ離れてしまうことも。
CDO(Chief Design Officer)が経営会議に参加することで、議論の中で出てきた曖昧なイメージを目にみえる形に素早く落とし込んでいくことができるのです。
チームによるデザイン経営の強化
デザイン経営実現のためには、CDO(Chief Design Officer)だけでなくデザインを担当するデザイナー全てがこの思考やユーザーのニーズを理解しなくてはいけません。
CDO(Chief Design Officer)がいることで、チームのメンバー同士でコミュニケーションを密にとることができるようになります。
競争優位性の担保
経営にデザインの視点を反映することは、ユーザーのニーズを適切に経営に組み込むことができるということです。
「デザイン経営宣言」でも言われているように、これによりイノベーションとブランド力が強化され、他の競合ブランドと差別化することができるようになります。
採用効果
CDO(Chief Design Officer)ポジションがあることで、デザインの価値を重要視する企業だということがわかります。
これはデザイナーにとって不遇な職場ではないということがわかるため、デザイナー採用に一定の効果を期待することができます。
まとめ
いかがでしたか。本日はCDO(Chief Design Officer)に関して、どういったものなのかその特徴を紹介していきました。
CDO(Chief Design Officer)は経営会議に参加し、組織内のデザイン文化を構築していく存在でした。
デザインの専門的なスキルだけでなく、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなど様々な能力を駆使して、経営層とエンジニアをデザインで橋渡ししています。
そしてCDO(Chief Design Officer)をおきデザイン経営を実現することで、他社にはないイノベーションやブランド力の強化を期待することができます。
ぜひCDO(Chief Design Officer)のポジションを設け、デザイン経営を取り入れてみてはいかがでしょうか。