DX化の拡大によりデザイン人材の需要が拡大しています。そんな中デザイナーの役割も多様化していて適切な人材を確保するのに苦労している方も多いのではないでしょうか。
そんな中、デザイナーのキャリア支援が行われるようになり、人材供給を出口にサービスが出始めています。
そこでこの記事では、デザイン経営におけるデザイン人材の現状と、デザイナーのキャリア支援について解説していきます。
- デザイン経営に興味がある方
- デザイン人材をお探しの方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデザイン経営におけるデザイン人材の確保に関して、どのようなサービスがあるのかが丸わかりですよ。
デザイン経営の現状【DX化がもたらす影響とは】
DX化の拡大とデザイン人材の需要拡大
DXの拡大によりデザイン人材の需要が拡大しています。
DXとはデジタルトランスフォーメーションのことで、データとデジタル技術を活用して顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、社風なども変革していくことを指します。
経済産業省の「DXレポート~ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開~」によると、日本企業がデジタル化に取り組まなければ、2025年から2030年にかけて年間12兆円もの経済的損失を被ると予測しています。
DX化は顧客や社会のニーズをもとにデジタル化を進めるということでデザイン経営との相性が良く、DX化を進める企業によるデザイン人材の需要が拡大しているのです。
Webディレクター、Webデザイナー、Web編集、ゲーム制作・開発といった職種において需要拡大
2023年上半期クリエイティブの転職市場について動向を調査した資料によると、Webディレクター、Webデザイナー、Web編集、ゲーム制作・開発といった職種において、特に経験者によるニーズが増加する見込みです。
これはDX化の拡大とエンタメ業界での需要拡大が影響しています。エンタメ業界ではメタバースなどといった新しいコミュニケーションの場が生まれ、エンジニアやクリエイターの求人が増加しています。
さらにアニメや漫画の人気キャラクターを使ったタイアップやコラボの増加により、知的財産権に関する知見やプロデューススキルを持つ人材のニーズも高まっています。
一方、一時期人気だったオンラインイベント系のクリエイティブ職に対する求人熱は落ち着いています。
DX化により紙媒体のニーズ減
DX化の拡大によって、紙媒体のニーズは減少しています。その影響もあってグラフィックデザイナーの需要も減少しています。
一方、インターネットやスマートフォンなどの電子媒体にも主要なところにグラフィック由来のデザインが使われているため、グラフィックデザイナーは電子媒体に手を広げていく必要がありそうです。
適切なデザイン人材の確保の難しさ
DX化により、特にデジタル領域のUI/UXデザイナーの市場が向上していますが、デザイナーにビジネスの根幹への理解や関与が求められるため適切なデザイン人材の育成が困難になっています。
美大出身でデザインセンスあったとしても、ビジネスへの理解、コミュニケーション能力、マーケティング能力などがなくてはデザイン経営を行なっていくことは難しいでしょう。
そのため、いかに優秀な人材を採用し、定着させるかがポイントになっています。
デザイナーのキャリア支援
To All Designersとはデザイン会社グッドバッチがはじめた、デザイナー特化のキャリア支援サービスです。
デザイナーに求められる役割がどんどん広がっていく中で、デザイン人材を必要としている企業とデザイナーをマッチングさせ、デザイナーが持つ本来の価値を提供していきます。
企業とデザイナーをグッドバッチがつなぐことで、デザイナーのキャリアやマインドセット、企業のデザイン組織における状況を把握した上で、ミスマッチのないデザイナーのキャリアアップを支援します。
まとめ
いかがでしたか。本日はデザイン経営におけるデザイン人材の現状と、デザイナーのキャリア支援に関して解説していきました。
グラフィックデザイナーの需要が縮小しているものの、Webディレクター、Webデザイナー、Web編集、ゲーム制作・開発といった職種のニーズは高まっています。
これは、DX化によりデザイン経営が拡大していることが影響していましたね。
そうした状況の中、デザイン人材のキャリア支援を行うTo All Designersなどといったサービスが登場しています。
デザイン人材の採用の際にはこういったサービスを活用してみるのも良いかもしれません。