既存のサービスやプロダクト・新サービスを他社と差別化するためにデジタルを活用する動きがあります。
このようなデジタルとリアルの垣根を崩すようなサービスは近年増加していて、サービスやプロダクトに付加価値をつけるために有効であると考えられます。
そこで本日はそのようなデジタルとリアルを融合した今注目したいサービスを行なっている事例を3つ紹介していきます。
- プロダクトやサービスに付加価値をつけたい方
- うまくデジタルを活用したい方
- 新サービスをお考えの方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばデジタルをリアルにどう活用していけば良いのか、そのアイディアがわかりますよ。
レジなし店舗【シームレスに買い物体験】
Amazon Go
Amazon Goは2018年に公開されたサービスです。カメラやセンター、AIなどの最新技術によってレジや決済行為をする必要がなくなり、よりスマートで画期的な買い物体験ができるというもの。
入店時は専用アプリからQRコードを立ち上げ、それをかざします。
その後、センサーやカメラを通じて人の行動を確認し、それがリアルタイムに専用アプリで連携されるため、店を出ると同時にAmazonのアカウントで自動決済が行われます。
Amazon Goはヨーロッパへと広がり、アメリカ・ヨーロッパを合わせると90店舗以上で展開されています。
狭小店舗だけでなく約2000平米の広いスーパーマーケットでも、AIカメラを使った「Just Walk Out」が導入されています。
オートノマス・ストアの拡大
Amazon Goのリリース以降、欧米ではレジなし店舗「オートノマス・ストア」が着々と増えています。
トライアルカンパニーは店舗に顔認証決済システムを導入し、ユーザーの登録後は酒類の年齢確認も不要になります。
オートノマス・ストアではセキュリティ面が不安だという声も聞かれますが、実際はセキュリティ担当がゲートの前に立って万引き防止や、入店時のサポートをしてる店舗がほとんど。
さらに品出しや陳列、アルコールコーナーにおける年齢確認など数名のスタッフを配置していることが一般的になっています。
スターバックス の NFTサービス「Starbucks Odyssey」
大手コーヒーチェーンスターバックスはStarbucks Odysseyというサービスを行なっています。Starbucks OdysseyはWeb3技術を活用したNFTベースのポイントプログラムです。
従来、事前にWeb登録し、その情報が紐づいたスターバックスカードで商品を購入するとスターが貯まるというスターバックスリワードがありましたが、Starbucks Odysseyはそのスターバックスリワードを拡張したプログラムです。
アメリカのスターバックスではスターバックスリワードにジャーニーというゲームやミッションを楽しめるサービスがありますが、Starbucks Odysseyではジャーニースタンプを購入することができます。
さらにスターバックスのアイコンである人魚のNFTを購入することも可能。2023年3月に販売された「Starbucks Odyssey Siren Collection」はわずか20分ほどで売り切れたそうです。
スターバックスはNFTの導入によって、より居心地の良い顧客体験を目指しています。
環境負荷の軽減、食糧危機の解決のための代替肉・大体食とFood Tech
Impossible Foods社による代替肉
世界的な人口の増加により2030年までにたんぱく質の需要が供給を上回る「たんぱく質危機」が予測されています。
そんな中、アメリカの西海岸にあるImpossible Foodsは、植物由来の代替肉を開発、販売を行なっています。
Impossible Foodsによると、一個のハンバーガーを代替肉に変えるだけで温室効果ガスを約87%、家畜を飼育するための土地面積が95%、家畜に与える水の量は74%削減でき、家畜のゲップや排斥による大量廃棄物をも削減できるとしています。
香りをデジタル化する技術の登場
静岡県立大学の大学院生が香りをデジタル化する技術を開発し、外国産牛肉と黒毛和牛について、香りの違いを可視化することに成功しました。
牛肉の香りをデジタル化したことで、品種や等級などの美味しさについて曖昧な言葉ではなく、客観的なデータとして蓄積することができるようになります。
将来、代替肉においてこの技術を活用することで、これまで以上に完成度の高いリアリティのある製品の開発や、和牛に近い製品を生み出すことが期待されています。
まとめ
いかがでしたか。本日はリアルのプロダクトやサービスに、デジタルの力で新しい付加価値を生み出している事例について紹介していきました。
オートノマス・ストアやスターバックスのNFT、代替肉など、より良いサービスや便利なサービスを生み出していくために、デジタルの力が重要でしたね。
新サービスや既存のサービスに付加価値をつけていくためにも、最新のデジタル技術に注目していきたいところです。