フルスタックデザイナーとはデザインのみならず、開発全体を把握し橋渡しを行うことができる存在のことを指します。
フルスタックデザイナーがいることで、デザインにエンジニアの視点を取り込んだり、開発にデザイン思考を取り入れることができます。
これにより、スムーズな開発が行えるなど企業にとってのメリットが多くあります。
この記事ではそんなフルスタックデザイナーのメリットや、フルスタックデザイナーができることなどをご紹介していきます。
- フルスタックデザイナーを採用したい方
- フルスタックデザイナーとは何かを知りたい方
- より開発をスムーズに行いたい方
- デザイン経営を取り入れたい方
これらに当てはまる方におすすめの記事となっています。これを読めばフルスタックデザイナーがどんな存在なのか、なぜ注目されているのかなどがわかりますよ。
フルスタックデザイナーができること
フルスタックデザイナーとはプロジェクトの基本コンセプトを構築し、全体のデザインや開発を完了することができるデザイナーのことを指します。
具体的には、ワイヤーフレームからビジュアルデザインを起こし、それをコーディングしてブラウザーで見られるところまでを一貫して行うことができる人材です。
小さな開発チームでは一人のデザイナーが担う範囲が広くなければなりません。そうした中で開発全体を考慮することができるフルスタックデザイナーが誕生したのです。
フルスタックとは「全てを行う」という意味ではありません。全方位的に深く学ぶことは現実的に難しい部分があります。
製品開発には便利さ(Usefulness)、ユーザビリティ(Usability)、デザイラビリティ(Desirability)という3つの要素がありますが、それらを橋渡しできるのがフルスタックデザイナーなのです。
フルスタックデザイナーに必要なスキル
全体像を俯瞰して見る
フルスタックデザイナーは開発の全工程を俯瞰してみる必要があります。開発全体を分析し改善点を見つけ、より効率的な開発ができるように努めます。
ビジネス視点を持つ
一般的なデザイナーはユーザーの関心は何かということを考えますが、フルスタックデザイナーはビジネスの視点も持つ必要があります。
ユーザーのニーズをどのように満たしていくのかを考えるのはもちろん、製品が企業の収益にどのように結びつくのかなども理解していかなければなりません。
フルスタックデザイナーのメリット
スムーズな開発が行える
プログラミング知識やデザインスキルもあるため、開発を全体で見た時により効率の良い方法を判断し、スムーズな開発を実現します。
エンジニアの管理が容易になる
今まで専門分野のエンジニアを何人も雇う必要がありましたが、フルスタックエンジニアはその分をカバーすることができるため重宝されます。
多くのエンジニアを介した開発では、全員がプロジェクトの全体像を理解する必要があるため、ドキュメントの準備やミーティングなど全体のマネジメントが重要です。
しかしフルスタックデザイナーがいればその労力を最小限に抑えることができるのです。
エンジニア視点でデザインを考えたり、システム開発にデザイン思考を取り入れることができる
経産省はデザイン思考を経営に取り入れる「デザイン経営」を推進しています。ユーザー目線に立ってニーズを適切に捉え開発を行うことで、他社に負けないイノベーションを生み出すことができると言われています。
実際アップルやダイソンなどでも取り入れられていて注目の考え方なのですが、このデザイン経営を行うにあたり、フルスタックデザイナーは重要な存在です。
というのも、デザイン経営ではデザイナーが開発の上流工程から参画し、エンジニアとコミュニケーションをとりながら開発を行う必要があるからです。
これには双方の情報共有や業務の理解が重要です。フルスタックデザイナーがいればデザイン思考をシステム開発にも取り入れることができ、スムーズな開発が実現します。
デザインを設計する際もエンジニア視点を取り入れることができるため、使い勝手の良いデザインを生み出すことができるのです。
まとめ
いかがでしたか。本日はフルスタックデザイナーに関してどんな特徴があるのか、メリットは何なのかなど解説していきました。
フルスタックデザイナーは、便利さ(Usefulness)、ユーザビリティ(Usability)、デザイラビリティ(Desirability)という観点を橋渡しする存在でしたね。
これによりエンジニアにもデザイン思考を、デザイナーにもエンジニアの視点を組み込むことができ、効率的な開発が期待できます。
ぜひフルスタックデザイナーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。